ITパスポート試験の目的・メリット
ITパスポート試験とは
IPA 独立行政法人情報処理推進機構が提供している国家試験です。
今回はそのITパスポートについて解説・紹介をしていこうと思います!
試験の目的は?
IPA公式サイトによると、
「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」
という試験の目的としています。
昨今の社会の情報化に伴い、IT人材のニーズが高まっている今、IT系のスキルは重宝されるようになっています。
どのような業種、職種でもITの知識が必要になる世の中になり、
グローバル化やIT化によって、英語力やIT力が今後の企業ニーズとなっています。
そんなIT力の基礎を証明する国家試験、国家資格としてITパスポート試験が整備されています。
具体的にはどのような内容なの?
ITといっても幅広いのですが、ITパスポートで扱う内容は
AI、ビッグデータ、IoT などの新しい知識や、アジャイル開発といった新しい手法などの概要に関する知識をはじめ、
経営戦略、マーケティング、財務、法務など経営全般の知識、セキュリティ、ネットワークなどのIT知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識が問われます。
単に技術のみならず、経営全般の知識も問われるので、情報化社会で働く力に直結します。
資格を取るとどうなるの?
ITパスポートを取得するメリットは大きく3つあります。
メリット1 試験勉強を通じ、幅広い分野の知識が取得可能!
情報セキュリティや情報モラルを理解でき、顧客や情報部門との円滑なコミュニケーションが取れるようになったりと、信頼される人物になることができます。
企業コンプライアンス、経営戦略も勉強できるので、企業の問題解決や業務改善に繋がります!
メリット2 組織のIT力強化、コンプライアンス強化になる!
企業目線で言えば、昨今の情報化社会において、IT力強化は欠かせません。
ITパスポートを持っていることによって、IT力を強化したい、IT力が必要だとしている企業からの信頼度やニーズが高まります!
現在、社員研修にもITパスポート試験を導入している企業もあり、ITパスポートを持っていることがアドバンテージになります!
メリット3 就職や進学で役立つ!
個人のスキルアップと共に、就職活動などにおいて自己アピールに繋がります。
昨今の採用状況ではIT系の資格の注目度が上がっているので、ITパスポート資格を持っていることで、就職や転職、進学の力になります!
試験情報
合格基準
合格基準は以下の通りになっています。
IRT形式の採点のため、単純に60問正解すれば必ず合格になるわけではありませんが、
120分で、4択形式の問題を100問中約60問正解すれば合格となります。
それに加え、各分野でも最低評価基準があるので、どの分野も満遍なく勉強している必要があります。
合格率
合格率の推移は以下のようになっています。
合格率はおよそ50%となっています。
応募人数からもわかるように、ニーズが高まっていることが窺えますね。
試験方式
試験方式はCBT方式と呼ばれる方法で行われます。
CBT方式とは、Computer Based Testingのことで、コンピュータを利用して試験をする方式です。
指定された会場へ赴き、コンピュータ上に表示された試験問題をマウスやキーボードで回答していきます。
メモ用紙は配布されるので、計算等は筆記で行うことはできます。
受講生側のCBT試験のメリットデメリットを軽くご紹介します。
CBT形式のメリット
CBT試験のメリットとして大きく2つあります。
- 採点が即時に行われる
- 試験が随時行われる
CBT形式ではコンピュータ上で処理されるため、採点が試験終了後即時に行われ、合否判定がすぐわかります。
また、問題冊子などの印刷物がないため、試験が年中受けられます。
試験結果に不安になる時期が減り、いつでも受けられるので、受験者に優しい試験となっています!
CBT形式のデメリット
デメリットとしては大きく2つあります。
- 毎回人によって試験問題が異なる
- パソコン環境に不慣れだと緊張する
CBT形式ではデータベースから数多くの問題を100問抽出して試験を出しているため、同じ日、同じ会場にいても人によって問題が異なります。
そのため過去問からの流用が少なく、過去問に重点を置く勉強法が通用しにくくなっています。
また、コンピュータに慣れていない人は慣れない環境で緊張することもあると思います。
あらかじめイメージして試験に臨むようにしましょう!
ITパスポートの勉強方法
最後にITパスポートの勉強方法についてお伝えします。
ITパスポートに限らず、試験勉強ではインプットとアウトプットの割合が大事になってきます。
ITパスポートではインプット7:アウトプット3の割合が適切とされています。
インプットについて
インプットとはテキストや参考書などで知識を頭に入れることです。
ITパスポートは試験内容が毎回異なることもあり、過去問を解きまくるより、インプットに重点を置いて知識を体系的に取り入れることが大事になります。
なので、一冊自分の気になる参考書を買い、読破することをおすすめします。
始めは内容が訳がわからないことがありますが、全体を軽く何周も読むことで自然と理解することができるようになります。
IT業界ではない方からすると新しい単語などの情報が多いと思いますので、その都度検索をすることで補うことが大事です!
アウトプットについて
アウトプットとは、インプットで頭に入れた知識を実際に問題を解くことで理解を深める学習方法です。
過去問を解くことにより、実際の問題の雰囲気などもわかる上に、インプットで入れた自分の知識が合っているかの確認ができるので重要です。
私はインプットだけだと、正解だと思い込んでいたことが多かったです...😅
アウトプットに関してはITパスポートドットコムでの勉強を強く推奨します!
ITパスポートドットコムについて
ITパスポートドットコムは
ITパスポート試験の過去問や、試験情報について徹底解説をしているサイトになります。
各問題に対する回答、解説も載っているので、ITパスポートを受験する際にかなり重宝するサイトです。
学習した分野の復習をする形で利用することや、
過去問を何年度分も行って対策するもよし。
個人に合ったスタイルでアウトプットができます。
おすすめの勉強法
私のおすすめの勉強法をご紹介します!
STEP 1 最新年度の参考書を買う
参考書は最新年度のものを1冊購入します。
最新年度である理由は、試験は常に最新の情報が出題されるためです。
中古で安いものを買っても、試験に出ない内容では本末転倒です。
参考書選びに関しては他サイトを参照してみてください!
STEP2 参考書を一周軽く読む
初学者が始めから全て理解するのは不可能です。有識者でも難しいと思います。
なのでまず参考書全体を一周読み、一番理解できそうと思った分野から勉強します。
全体の問題の雰囲気や傾向を把握することがまず第一です。
STEP3 得意そうな分野から取り組む
一通り参考書を読んだ後は、一番理解できそうな分野から取り組みます。(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)
迷った方はマネジメント系からやりましょう。出題される問題数も少なく、範囲も狭いからです。
何周も読み込み、わからない単語を無くしていきます。
単語を丸暗記ではなく、単語の語源や、関連する単語をセットで理解していきましょう。
具体例
以下の問題を見てみましょう
ランサムウェア(ransomeware)という単語があります。
身代金(ransome)とソフトウェア(software)が合わさったもので、
パソコンなどの内部情報をロックし、ロックの解除に金銭を要求するものです。
語源を知っていれば答えは「イ」だと即答できると思います。
それぞれを単に意味だけ理解するのではなく、単語の意味や語源、関連性に注目することで覚えやすく、忘れにくくなります。
一度に全て覚える必要はありません!ある程度覚えたらSTEP4にいきましょう!
STEP4 ITパスポートドットコムでアウトプット
一通り分野ごとの章が終わったら
ITパスポートドットコムの過去問道場で分野別の復習をします。
分野ごとに過去問が出されるので、非常に便利です。
全ての問題に回答する必要はありませんが、2,30問は解くことをオススメします!
どんどん活用して知識を深めていきましょう!
STEP5 STEP3、STEP4の繰り返し
STEP5はSTEP3、4 の繰り返しです。
章ごとにインプット、アウトプットの繰り返しをすることで、定着していきます。
難しい内容ですが、適時調べたりして知識を補っていきましょう!
まとめ
今回はITパスポート試験の概要とオススメの勉強方法についてお伝えしました。
IT需要が高まっている昨今、ITスキルを明確に誇示できるものの価値も高まっています。
受験してみようか迷っている方は
まずIPAのITパスポート公式サイトや
ITパスポートドットコムをご覧ください!
さらにレベルアップしたい方は、一つレベルが上の基本情報技術者にも挑戦してみてくださいね!
Take It easy!Take IT Breezy!
お疲れ様でした!